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続 ハコスカ君

 投稿者:鳶職人  投稿日:2016年10月19日(水)20時48分8秒
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    思えばハコスカ君は23歳の時買った。 車などに興味もなく、カッコいい車カッコ悪い車の価値観も無い、まじで興味なかった。

   高校2年の秋くらいにその当時阿倍野区に住んでいた石原家は何を思ったのか宝塚に家を購入した。

    阿倍野区から自転車で10分の高校に通うのも苦痛だったのに、何を考えているんだ(>_<)    あと1年で卒業やのに(>_<)

     学校の仲の良かった軍団は、放課後不健康に近くの公園で喋って、北斗の拳の再放送が始まる前に帰宅するのがセオリーだった。

    宝塚から苦行だと思って通い始めた俺は当然帰宅したら北斗の拳は終わっていて翌日もみんなの話についていけなかった。

     なんだかその時から進路など元から何も考えてなかったけど大阪で独り暮らしをすること自体が目標、夢になった。

    軍団といつまでも仲良くしていたかったのだ。

   卒業直前から玉出商店街近くに部屋を借り、念願かなった。


  しかし軍団はみな、高校生の時から免許を取り始め、バイトをこなし卒業するやいなや車を購入する奴まで出始めた。


   え!!(゜ロ゜ノ)ノ      なんか一歩出遅れたかのような。

    しかし負けてはいられない。   まずみんなと連絡取れる通信設備を整えようとNTTの電話回線をローン組んで買った。

   これでみんなと電話出来ると思った俺は甘かった。


   世はポケベル全盛期は終わり携帯電話が普及しはじめたのだ。

   当時は家電にかけると料金高いので誰もかけてこないのだ。


     つまらないなあ。   酒屋さんでアルバイトしだした俺は初の給料で何か買いたくなってバイト先のおっちゃんの勧めでラジコンを買った。

その時選んだボディーがハコスカのレーシング仕様だった。


知識も先入観もなく、古いも新しいもわからず一番カッコいいと思った。

俺は組上がったハコスカのラジコンを自慢しようと友達に電話をしたが「ふーん。それより俺車買ったで」と言われてワンルームでラジコンで遊んでる俺は、なんかちょっと悲しい感じがした。


みんな大人な感じがして、なんかね。

色々とアホすぎてここでは書けないことばかりなのだが俺はその後も全くお金を貯められず、23歳の時たまたま今のハコスカを発見したのだ。

  「あら?  俺のラジコンやん」   150万だった。


  そんな古い車だったとか日本の名車だとか初めて知って驚いた。

「これ動くんですか?」と質問して車屋に笑われた。

次の日手付金5000円だけ持って買うことにした。


23歳、9/23生まれ、ニッサン、  他にもあるけどとにかく23がラッキーナンバーなのだ。


  そして俺はこの全くモテない車のオーナーになり、オッサンおばちゃんにばかり話かけられるようになった。

   バンドをはじめた。

そして「ブルーライト ハコスカ」という曲を作った。


  自分の夢を乗せたのだ。


  バンドやってる。  夢ある。  お金はない。 嫁もいない。

  ハコスカ

   やっぱりハコスカはまだ手放せないのだ。


   俺筋力も体力も無くなった。  ハコスカも大打撃。

部品ない。   これからどんどんボロなる。

    だけど今はやっぱりハコスカ手放せないのだ。

「夢と情熱ガソリンタンクにつめこんだ

ブルーのボディーにキラリとエンブレム

スカイラインとかいてある」
 
 
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